就労継続支援A型とB型の違いは?雇用契約と工賃で比較
公開日: 2026年5月28日
A型とB型の一番の違いは「雇用契約を結ぶかどうか」です。ここを押さえると、自分に合うほうが見えてきます。
この記事では、両者の違いを「雇用契約」「報酬」「働き方」「向く人」の観点で比較し、ステップアップの考え方や選び方までやさしく解説します。
A型とB型の違い(比較表)
A型は雇用契約を結び、B型は結びません。そのぶん働き方の自由度や報酬の考え方が変わります。
| 項目 | 就労継続支援A型 | 就労継続支援B型 |
|---|---|---|
| 雇用契約 | あり | なし |
| 報酬 | 賃金(最低賃金以上) | 工賃(作業成果に応じる) |
| 働き方 | 勤務時間が比較的しっかり | 体調に合わせて柔軟 |
| 利用期間 | 定めなし | 定めなし |
| 向く人 | 安定して通える方 | 無理なく始めたい方 |
「賃金」と「工賃」の違い
お金の呼び方が違うのは、雇用契約の有無によるものです。
A型は雇用契約にもとづく「賃金」で、最低賃金以上が支払われます。B型は雇用契約のない「工賃」で、作業の成果に応じて支払われます。一般にB型の工賃は賃金より低い水準になりやすく、金額は事業所により異なります。くわしくは工賃の仕組みの記事をご覧ください。
どちらが向いている?
「いまの体調」と「働き方の希望」で考えると選びやすくなります。
- B型が向きやすい方:体調に波がある/フルタイムは不安/まず無理なく始めたい
- A型が向きやすい方:ある程度安定して通える/雇用契約のもとで働きたい
どちらが上ということはなく、相性の問題です。迷ったら、両方を見学して雰囲気を比べてみてください。
ステップアップという考え方
B型からA型、さらに一般就労へと、段階的に進む道もあります。
まずB型で働くリズムや自信を整え、力がついてきたらA型や一般就労を目指す方もいます。就労支援全体の地図は就労支援サービスの種類の記事で確認できます。あせらず、自分のペースで進めて大丈夫です。
向いている人の具体例
イメージしやすいよう、よくあるケースで考えてみます。あくまで一例で、最終的には見学で確かめるのがいちばんです。
- 体調に波がある20代の方:まずB型で短時間から。慣れたら日数を増やす
- 退職後、生活リズムを整えたい方:B型で通う習慣をつくり、次の目標を考える
- ある程度安定して通える方:A型で雇用契約のもとで働く
- 一般就労を目指したい方:就労移行支援で訓練し、就職を目指す
就労移行支援も含めた位置づけ
A型・B型だけでなく、「就労移行支援」も合わせて知ると選びやすくなります。
就労移行支援は、一般就労を目指して訓練する場(原則2年)です。「いきなり働くのは不安だが、いずれは就職したい」という方の選択肢になります。B型・A型・移行支援・定着支援の関係は就労支援サービスの種類の記事でくわしく整理しています。
A型・B型のよくある誤解
「B型は誰でも入れる」「A型のほうが上」といった見方は、正確ではありません。
どちらも相性で選ぶもので、優劣ではありません。また、B型から動けなくなるわけでもなく、ステップアップする方もいます。大切なのは、いまの自分の体調と目標に合うかどうかです。迷ったら、両方を見学して比べてみてください。
よくある質問
Q1. A型とB型はどちらが良いですか。
良し悪しではなく相性です。雇用契約を結んで働きたい方はA型、自分のペースで取り組みたい方はB型が向きやすいです。
Q2. B型からA型や一般就労に移れますか。
可能です。B型で力をつけてから次を目指す方もいます。支援員と相談しながら進められます。
Q3. 途中で変えられますか。
状況に応じて見直せます。まずは見学・体験で雰囲気を知るのがおすすめです。
Q4. 工賃と賃金は何が違いますか。
賃金は雇用契約にもとづき最低賃金以上が支払われ、工賃は雇用契約のないB型で作業成果に応じて支払われます。一般にB型の工賃は賃金より低い水準になりやすいです。
Q5. A型に通うのは難しそうで不安です。
A型は雇用契約があるぶん一定の勤務が求められる傾向があります。不安があれば、まずB型で働くリズムを整える選び方もあります。
